ついに奈良市も!保育園第2子以降無償化!!
例年より早く桜が開花し満開で新年度を迎えました。進級された皆様、本当におめでとうございます🌸
そんな中、奈良市ではR5年4月から保育料が第2子以降無償となりました。他の自治体がスタートし徐々に広がっている少子化対策のように思います。世の中のお父さんお母さんは、働くために保育園に預けているのか、保育料を払うために働いているのか混迷する時期もあったのではないでしょうか。もれなく私も混迷した一人です。
今回は、奈良市の2人目以降の保育料について、上の子が小学生になったらどうなるのか、以前と比べてどのくらいお得なのかをまとめました。
①奈良市の2人目以降の保育料について

令和4年度までは上記図のように第2子半額、第3子以降が無償でした。令和5年度からは第2子以降は、人数や所得に関係なくに無償となります。(奈良市ホームページより)
※0~2歳児クラスが対象の政策で、3~5歳児クラスは2019年10月より保育料無償化となっています。
②上の子が小学生になったらどうなるの?
もう一つ大きく変わった部分があります。それは、子どものカウント方法です。令和4年度までは在園時のみの人数カウントでした。仮に子どもが3人いる家庭の場合、
第1子が小学生に上がると、第2子が1人目カウントで保育料全額負担、第3子が半額負担になっていたのです。
年の離れた兄弟だと、保育料半額の恩恵を受ける期間は短く、まして3人目の無償は年の近い兄弟でも1年間あるかないか、という状況でした。令和5年度からは上の子が小学生になっても一人目としてカウントされるため、第2子以降完全に保育料無償、ということです!(奈良市ホームページより下記図参照)

③実際どのくらいお得になるの?
では実際どのくらい家計の負担が減るのか計算してみましょう。
奈良市の保育料の表を載せておきますので是非それぞれのご家庭で計算してみてください♪
今回のシュミレーションは、平均出産年齢から算出します。平均初産年齢が女性30.7歳、男性32.8歳ということから、男女とも30歳での平均年収から算出します。
30歳の男性の平均年収は470万円、女性は315万円です。
それぞれの年収より所得税額は男性約12万円、女性約6万円、合計約18万円となります。
所得税額18万円の世帯の場合、標準保育で46800円/月の保育料がかかります。
0歳児クラスの4月から保育園に預けるとすると、2歳児クラスの3月までの期間分(12か月×3年)、
12か月×3年×46800円=1.684.800円
また、1歳児クラスの4月からの保育であれば、1歳児クラスの4月から2歳児クラスの3月までの期間分の
12か月×2年×46800円=1.123.200円
子どもの人数や兄弟構成、保育料などご家庭ごとで事情はそれぞれですが、これだけのお金が浮くということですね‼保育料が浮くのは本当にありがたいですね♪
④私の思うこと
早急な少子化対策が叫ばれる昨今、政府はさまざまな少子化対策を検討してくださっています。
私の考えは、第2子以降保育料無償化は少子化対策だけでなく、女性の社会進出の促進という意味でもいい政策だと思っています。保育園に預けて無理のない範囲で働けば、家計に余裕がでるので働こうと思う女性も増えますね。
また、月々数万円の支出がなくなることで、以下のことが実現できます。
- 生活費の足しにできる
- 子どものための貯金ができる(大学等を見据えた学費貯蓄など)
- 習い事など子どもが受けたい教育を受けさせてあげられる
金銭的余裕が生まれ、もう一人子どもがほしいと考える人もいるかもしれません。しかし、昨今の若年世代の収入は低賃金化しており、金銭的に余裕がない家庭も多くあります。第2子以降保育料無償化は少子化対策というよりは子育て支援というニュアンスが強いと感じます。
一方で、そもそも以前の子どもの人数カウントに関しては問題があったのではないでしょうか。第1子が小学生になるとカウントの人数から外れるのは納得がいきません(笑)何歳離れても子どもが2人、3人いればそれだけ養育費や教育費はかかるはずです。
また幼児期は、おむつ代やミルク代が必要ではありますが、お金がかかるというより手がかかる時期です。一方、学童期以降は習い事や部活、交際費、食費の増加もあり、手がかかるよりお金がかかる時期です。幼児期では金銭的なサポートに併せて、家事代行サービスや子どもの一時預かり、ベビーシッターなどの“手”の支援の充実を図ることが少子化対策につながると考えます。
何はともあれ、保育料の2人目以降完全無償化はとてもうれしいですね‼みなさんは浮いたお金をどうしますか?