出産・子育て応援事業@奈良市

令和5年2月16日より奈良市は「出産・子育て応援事業」が開始されました。今回は出産・子育て応援事業について詳しく解説します♪

出産・子育て応援給付金とは

令和4年度より、妊婦・子育て家庭への伴走型相談支援経済的支援の一体的実施を目的に国が制度を創設し始まりました。

伴走型…???

伴走とは、マラソンや自転車のロードレースなどで、競技者のそばについて走ること。ガイドランナー。つまり、国や自治体が子どもたちや子育て中の家庭のそばについて伴に走ってくれる、ガイドしてくれる、ということですね。この政策が始まった背景には以下のことがあるようです。

核家族化が進み、地域とのつながりが希薄化し孤独感や不安感を抱く妊産婦が少なくない現状です。妊娠期から出産・子育てまで一貫した身近で相談に応じ、様々なニーズに即した必要な支援につなぐ伴走型支援を充実し、経済的支援を一体として実施する事業を支援する。

厚労省HPより

つまり国や自治体が子育て世代について走ってくれつつ、経済的に支援もしますよ、ということですね。

岸田総理がこの政策について説明している動画がありました。

https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg25922.html(厚労省HPより)

奈良市の出産・子育て応援事業とは

奈良市でもR5.2.16より出産。子育て応援事業という名前でスタートしました。調べると、R4年度に出産された方も申請をすると受け取れるようです。伴走型支援と経済的支援の二つを分けて説明します。

母子保健課・子育て相談課等の保健師や助産師が中心となり、出産・育児等の見通しを立てるための面談等やその後の継続的な情報発信、随時の相談受付等を実施することで、妊娠の届出時から妊婦・子育て世帯に寄り添い、身近で相談に応じ、関係機関とも情報共有しながら必要な支援につなぐ支援方法です。

【1回目:妊娠届出時】

妊娠届出時の保健師・助産師等による面談にて、「子育て応援プラン」を用いて出産までの見通しを一緒に確認します。

【2回目:妊娠8か月頃】

アンケートを実施し、相談希望妊婦等の面談等で出産時・産後の支援や手続きを一緒に確認します。

※妊娠8か月頃アンケートはこちらからも回答できます。https://logoform.jp/form/p6et/218419

【3回目:出産後】

出生後のこんにちは赤ちゃん訪問時に面談等を実施し、出産後の見通しや過ごし方、各種手続き、利用できる支援サービス等を一緒に確認します。

奈良市HPより

奈良市では、以下の図のように二回に分けて給付を受けることができます。

名称出産応援給付金子育て応援給付金
給付対象妊婦新生児の養育者
給付額5万円(妊娠1回あたり)5万円(新生児1人あたり)
給付要件妊娠届出時に妊婦が保健師・助産師等の面談を受けていること。他の自治体で出産応援ギフトを受け取っていないこと。出産後のこんにちは赤ちゃん訪問時に新生児の母(母がいない場合は新生児を養育する父等)が保健師・助産師等の面談を受けていること。他の自治体で子育て応援ギフトを受け取っていないこと。
面談内容アンケート記入妊娠期の過ごし方や利用できるサービスのご紹介アンケート記入今後利用できるサービスのご紹介
給付時期申請受付後、約1か月~1か月半後に指定口座に振り込みます。毎月月末に振込予定です。※出張所で書類を提出された場合や、申込が殺到する場合、申請内容に不備がある場合は支給が遅れることがあります。
奈良市HPより

簡単にいうと、妊娠が判明し母子手帳をもらいに行き手続きをすると5万円、出産後にこんにちは赤ちゃん訪問の訪問時に手続きをすると5万円の計10万円が支給されるということです。振込までに少し期間がかかりますが、現金で支給されるため妊婦検診や育児用品の購入に充てることができますね。

※こんにちは赤ちゃん訪問(乳児家庭全戸訪問事業)とは、生後4か月未満の赤ちゃんのいるすべてのご家庭に、家庭訪問(体重測定・子育て情報のご案内等)し、継続して支援が必要な家庭に対しては適切なサービス提供につなげる事業です。

多胎(双子、三つ子など)の場合は、出産応援給付金では5万円、子育て応援給付金は5万円×人数分 ということになります。双子の場合は5万+5万×2=15万円ということになります。

妊娠して母子手帳をもらってから、悲しいことに出産に至らないケースもあります。こういった場合は、母子手帳をもらう際に申請した出産応援給付金の返還は求められないようです。

まとめ

伴走型支援ということは、母子保健課や子育て応援課などで母子の情報共有され、必要な支援を継続的に行うことがメリットのひとつです。子育て相談に行くと、ゼロから自分のことやわが子のことについて話すのにすごく時間がかかったり、情報が伝えきれず適切なアドバイスがもらえないこともあります。時間や手間が省けるのもメリットですね。また、妊娠期から出産、子育ての各時期でお悩みは十人十色です。それぞれに応じた必要なサービスを紹介してもらえる、利用できるということもありがたいと感じます。一方で個人情報が多機関で共有されるわけですから、不安に感じる人もいるかもしれません。ですが、母子の情報は関係機関のみの共有になるため、大きく気にする必要はないと思われます。

また、経済的支援として計10万円の支給があるのも本当に嬉しいですね。出産する地域によっては入院費のみで出産育児一時金に10万円を足しても足りないというところもあるでしょう。私は毎回、妊婦検診の自費で支払う金額も数万円かかります。ですから、10万円いただけるとしても決して贅沢できる金額ではありません、おむつやミルクや哺乳瓶、ベビー服、チャイルドシートやベビーカーを一式そろえるとすれば10万円を超える場合もあるでしょう。10万円は何に使うべきか家族で考えることが大切ですね。

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