妊婦健診の自費負担はいくら?妊婦健診の補助券の金額や使い方
妊婦健診にはいくらかかるかご存じですか?健診費用は全額自費ではなく補助があります。一人育てるのに〇千万円必要とも言われ、金銭面の不安も大きいと思います。そこで、妊婦健診の補助券はいくらなのか、実際妊婦健診での自費負担はいくらなのかをざっと計算しました。妊婦健診の費用も地域により多少の差はあるかもしれませんが、今回は奈良市のある産院様の妊婦健診費用を参考にします。
また、2023年9月より、奈良市では物価高騰対策として通常の妊婦健診の補助券に加えて追加の補助券の交付が発表されました。近頃は食料品費、日用品費、習い事費など軒並み値上がりが続いています。家計が苦しいと感じているのは我が家だけではないはず…。
今回はその追加の妊婦健診の補助券についてもご紹介します♪
妊婦健診の補助券って?
奈良市の妊婦健診の補助券はこのようなものです。
1つの冊子になっており妊婦健診のお会計時にスタッフの方がちぎって使ってくださいます。表紙と各券一枚ずつに名前や生年月日を記入しなければならないため、少し面倒に感じます。私は妊婦健診の待ち時間に一気に記入していました(^^)
基本券2500円(オレンジ色)×14枚、追加券(白色)2500円×26枚の合計2500円×40枚=10万円分の券の綴りとなっています。10万円分あれば自費を払わなくても大丈夫な気がしますね!
ただし、使い方にはルールがあります。基本券は一回の妊婦健診に一枚までの利用(〇回目と書いているので1回目から順に使う)、追加券は何枚使用してもいいのですが、おつりはでないため何枚使うか考えないといけません。
妊婦健診の実際の費用と自費負担
妊婦健診の費用を計算します。妊婦健診の回数は人によって差があるため、今回は以下のように設定して計算してみましょう。妊婦健診費用は奈良のある産院の金額を参考にしています。
①妊娠5週ごろで妊娠が発覚したため受診(初診)。
②2週間後の再診する。この時、次回までに母子健康手帳をもらってきてね、と言われ母子手帳を受け取る。
③さらに2週間後受診し、分娩予定日が決まり初期検査実施。(ここから妊婦券使用開始)
④その後は妊娠23週までは大きな問題がなければ4週間に一回の受診頻度。(妊娠13週、17週、21週、25週)
⑤妊娠24週~35週までは二週間に一回の受診頻度。(妊娠27週、29週、31週、33週、35週)中期検査実施
⑥妊娠36週からは毎週妊婦健診。(妊娠36週、37週、38週、39週、40週)後期検査実施
そして妊娠40週で無事出産されたとします。
母子手帳交付前に産婦人科で受診した分(①②)は今回は5000円/回とします。③以降は妊婦券を使用します。一回の妊婦健診費用は6000円とし、初期検査費用は25000円、中期検査費用は6000円、後期検査費用は10000円とします。
①②:5000円×2=10000円(妊婦券を持っていないため自費)
③6000円+25000円(初期検査)=31000円(妊婦券を基本券2500円×1枚+追加券2500円×11枚+自費1000円)
④6000円/回×4回=24000円(基本券2500円×4枚+追加券2500円×4+自費1000円×4)
⑤6000円×5+6000円(中期検査)=36000円(基本券2500円×5+追加券2500円×5+追加券2500円×2(中期検査)+自費1000円×5+1000円(中期検査))
⑥6000円×5+10000円(後期検査)=40000円(基本券2500円×4+追加券2500円×4枚+自費20000円
⑥は補助券がなくなり自費で支払っている部分もあります。産院により妊婦健診の費用は様々ですが今回の試算では妊婦券をすべて使い切り、自費で計40000円の支払いが必要になりました。この金額を見ていかがでしょう。一括で40000円支払いではないものの正常な妊娠経過でも妊婦健診の自費負担は少なくないですね。
妊婦券追加配布の対象と金額
次に2023年9月より追加配布される妊婦券についてです。
〇対象
①令和5年8月28日以降に妊娠届を提出される方
②令和5年8月27日以前に妊娠届を提出し、9月1日以降が出産予定の方
※令和5年9月1日以降の妊婦健診で使用できる
9月の時点で妊娠していれば市役所より追加の妊婦券が郵送されます。9月以降に妊娠した場合は母子手帳交付時に通常の妊婦券と一緒にいただけるようです。終了期限など特に明記されていないため、しばらくは追加券配布は継続されそうですね。
〇金額
追加券2500円×14枚=計35000円分の支給となります。ただし、こちらも追加券と同様の扱いとなりますので、基本券と一緒に使うこと、何枚追加うかは妊婦さん次第です。
追加の妊婦券があれば自費はいくらになる?
追加券が14枚追加されたことにより⑥の自費20000円の部分はこちらで補うことができそうですね!それ以前の健診の自費部分の1000円に対しては使うかどうか迷ってしまいそうです(^^;この後いくらかかるかわからないから、1000円くらい自費で出そうかな、と思って出さない方もいるでしょう。
結論として、
- 追加券があったら20000~25000円程度自費分が浮く。
- 妊婦券を使うタイミングや何枚使うかが非常に難しい。
先日私は特別な検査等がない通常の妊婦健診に行きました。金額は4860円だったため、基本券2500円と追加券2500円を各1枚使用し、自費負担なしでお会計を済ませました。追加券もいただいたので自費負担するより券を少し余分にでも使ってしまおうと心の余裕ができました。
まとめ
上記の試算はあくまで大きなトラブルのない妊婦健診の場合です。出産される週数によっては妊婦健診の回数が少なくなり、この試案より低額で済むこともあります。また、出血や腹痛、切迫流早産、母体合併症、胎児因子など様々な要因で予約の受診を待たずに受診することや、通常の妊婦健診より間隔を狭めて受診するよう医師から指示されることも少なくありません。予定外の受診は妊婦健診ではないため自費負担となります。
先日私はお腹の張りが強いため産院に連絡すると本日中に受診するよう指示があり、受診。その際にも4000円ほどかかり自費で負担しました。
金銭的な理由から妊婦健診を受けない、違和感や痛みがあるのに受診しないということはあってはならないことです。物価高が続いており、困窮する家庭も少なくない中での補助券追加の政策は、母子の安全を守り、安心して妊娠経過を過ごすためとても大切だと感じました。
欲を言えば、私は妊婦健診の補助券がプリペイドカード方式になればいいと思っています。補助金額を入れたカードを会計の際に使用するという流れです。そうすることで以下のメリットがあります。
・毎回何枚の補助券を使用するか悩まなくて済む
・妊婦券一枚一枚に名前や生年月日を記入する労力の削減
・一円単位で使用でき、無駄なく使いきることが出来る
・急遽、産婦人科を受診する際にも使用できれば安心感が増す
・紙資源の削減
妊婦側にとってはメリットしかないように感じます。デメリットをあげるとするなら、不正使用の可能性(紙媒体でもあるのかもしれませんが)くらいでしょうか。
皆さんが妊婦健診の補助券や自費負担額がわかり、妊娠中の不安が少しでも解消されればうれしいです(^^)