赤ちゃん返りとその対応。うちの子たちの赤ちゃん返り

赤ちゃんが返りという言葉を知っていますか?めでたく2人目あるいは3人目、4人目…と子どもがやってきてくれたときに上の子に起こる退行現象のことです。赤ちゃん返りというほど何もなかったという方もいれば、とても苦労する方や悩む方もいらっしゃいます。

今回は赤ちゃんが返りとその対応についてお話ししようと思います。わが子たちの赤ちゃん返りについてもご紹介します。是非ご覧ください。

こんな人に読んでほしい

  • 赤ちゃん返りに悩んでいる方
  • もう一人子どもがほしいけど赤ちゃん返りが心配な方

赤ちゃん返りとは

赤ちゃん返りとは、弟や妹が産まれたことがきっかけで赤ちゃんのような幼い態度をとることを言います。赤ちゃんが生まれる前、つまり妊娠中から赤ちゃん返りをする子もいます。

例えば…

もう卒業したミルクを「自分も飲む!」と言い飲む。

自分でごはんを食べていた子が「食べさせて」と自分で食べない。

赤ちゃん用のおもちゃで遊ぶ。

下の子を抱いていると「赤ちゃんをおろして自分を抱っこして」と抱っこをせがむ。

「ばぶ~」「○○でちゅ」などあえて幼い言葉を使う。

などなど。中には下の子を叩いたり押し倒したりする子もいます。赤ちゃん返りは退行現象ですが、自己主張の一つです。今まで一人っ子だった子は親や周囲の愛情を一人占めできていました。あるいは末っ子だった子も両親や上の子からとっても可愛がってもらっていました。しかし赤ちゃんが産まれることで自分の地位が揺らぎ始めます。今まで自分が一番だったのに二番になってしまうかもしれない…お母さんはずっと赤ちゃんを抱いてお世話をしている!これはまずい!!と思うのです。赤ちゃんと同じような態度をとれば気にかけてくれるかもしれない、と思うのです。本当に賢いですよね。

赤ちゃん返りの程度は様々です。ほとんどない子もいればしっかり赤ちゃん返りをする子もいます。兄弟間の年齢差や兄弟構成、その子の性格などによって異なります。とくにまだ言語化して伝えるのが達者ではない小さい子(1~4歳ごろ)に多いとされていますので、5歳以上歳が離れると赤ちゃん返りは少ないかもしれません。年が離れた兄弟はライバルというより、守るべき小さな存在に映ります。一生懸命お世話をしたりと育児の戦力になってくれる子も多くいます(^^)

そして大切なことは、赤ちゃん返りは悪いことでないということです。むしろ自分の存在をしっかり主張でき素晴らしいことです☺愛情不足なんだと落ち込む必要はありませんよ。

では赤ちゃん返りが始まったとき、どのように対応すればいいのでしょう。

赤ちゃん返りの対応

赤ちゃん返りをしている子は自己主張をしています。もっと愛情がほしい、かまってほしい、少し寂しいというサインの場合もあります。下の子が産まれると2人育児が始まり一気に生活が変わります。経産婦と言えど、授乳やオムツ交換など下の子の育児で手一杯になることもありますし、それに加えて上の子のお世話や家事もあります。上の子との時間が今までと同じように確保するのは難しく、2人育児に躓く方も少なくありません。

他に頼れる人がいる場合はできる範囲で家事や下の子の育児を代わってもらい、上の子との時間を作るようにしてみましょう。

手伝ってもらえる人がいない場合は、

・赤ちゃんが泣いていないときで上の子が遊んでほしそうなら遊ぶ:赤ちゃんが機嫌よく遊んでいるときや眠っているとき。上の子が黙々と遊んでいるときはあえて大人が介入する必要はありません。自分の世界の中で遊んでいますので、そんなときはラッキーと思って是非ご自身の休息タイムにしましょう。

・家事の時間を短くする:時短できるものはしていきましょう。私の場合ですが、洗濯は乾燥まで洗濯機にお任せしています。干す・取り込む時間を減らしています。また食洗器を使用し洗い物の時間も減らしています。お料理には時間をかけることもありますが基本は30分以内で作ることを目標に作っています。炊飯器や電気圧力鍋で予約調理をすることもあります。レトルト食品を上手に使ったり、週に〇回は出来合いのお惣菜を使うなども一つの手です。

・家事や育児の優先順位を見直す:陥りがちな優先度として、下の子の育児→家事→上の子の育児や遊び時間、の優先度になりがちです。家事の中でも生きるために必要な家事とそうでない家事もあると思います。例えば食べることは必須ですが、掃除や洗濯物は多少サボっても生きていけます(笑)

・使える支援を探す:家事代行や一時預かりなど各自治体で補助がでるものもあるので見てみましょう。家事がとても苦手ですごく時間がかかる、という場合は自費サービスの家事代行を使うのも一つです。週一回のお掃除や作り置きを作っておいてもらうと気持ちも楽になりますね。

・育児用品を検討:抱っこ紐やベビーカーなどあれば赤ちゃんが泣いてもゆらゆらしながら上の子と遊んだり公園にいったりできます。おんぶにすると家事もはかどります。かといってあれもこれも買うのはおすすめしません。育児にはお金がかかりますので、一定期間しか使わない育児用品はできるだけ買わず、精鋭たちを準備しましょう。

・子育て広場を利用する:保育士さんが常駐している子育て広場が各自治体にあると思います。子どもを遊ばせながら育児相談に乗ってくれたり少しの時間下の子を見てもらいつつ上の子としっかり遊ぶこともできます。二人連れて出かけるってすごく大変ですが、見てくれる目が増える、話し相手がいる、新しいおもちゃがあるというだけでお母さんも子どもも充実するんじゃないかと思います。私も上の子たちが小さいときはよく利用していました。保育士さんが声をかけてくださることもあり気軽に相談することができました(^^)

もし下の子へ叩くなど手を出すようなことがあれば私ならしっかりと躾をします。自分より弱い立場の人や生き物に簡単に力で制しようと思ってほしくないためです。下の子が大きくなってからの叩き合いの喧嘩は、ある程度互角にできているなら仕方ないと割り切っています。兄弟くらいでしか叩き合いもできません(笑)痛みを知ることも大切です。

下の子が産まれると生活の中心が下の子になってしまいがちです。子どもは敏感なのですぐに感じ取ります。下の子の手のかかり具合にもよりますが、上の子を中心にするよう意識するといいかもしれません。言い方は悪いかもしれませんが、赤ちゃんの時期は赤ちゃん自身は覚えいないので優先度を少し下げても大丈夫です。上の子が愛を求めているときはそれに答えるほうが大切なときもあります☺

「子どもたちに平等に愛情を注げていない」と思うこともあるかもしれません。私もそう感じたときが度々ありました。しかし育児をしている中で気づいたことがありました。

それは、子どもたちは平等に愛を注いでほしいわけではないということ。みんながそれぞれお母さんやお父さんの特別でありたいのです。つまり二人の子がいる場合、100の愛を50:50で注いでほしいのではなく少なくとも本人にとっては100でありたいのです。

ということになんとなく気づいたので、それぞれの子との時間を確保するように意識しています。例えば、家事終えてからほかの子を主人にお願いして二人で近くのスーパーに行ったり、みんなが寝てから起きている子とお茶をしたり、キッチンに一人がとことこ来たときも「内緒よ~」と言ってお菓子やフルーツをひとつあげたりします。ニコニコしながらキッチンで隠れて食べたりするのがとっても可愛いです🥰ほんの少しのことですが「自分はお母さんにとって特別なんだ」と思えます。一人ひとりを均等に平等に、ではなくオンリーワンとして関わるということを意識しています。

しかし実際4人兄弟は4人で遊ぶことも多く、寂しいと思うことも少ないような気がします。愛情というのは親からの愛情だけでなく兄弟からの愛もあります。例えばうちの末っ子ちゃんの場合だと母と父からの愛情だけでなく、上の三人からの愛情もしっかり受けています。お母さんお父さんが100の愛を注げなかったとしても他の人が愛を注いでくれれば100以上の愛をもらえるんじゃないかと思います。また、大人からの愛と子ども(兄弟)からの愛は少し違います。例えばもらったおやつがあったとして、親なら「○○ちゃん食べていいよ~」と言うことが多ですが、兄弟なら「みんなでわけようね」となります。上の子が同じ数ずつ分けてくれます。下の子はおやつの分け方を勉強します(^^)

2人目、3人目の育児に戸惑うことも多いと思います。しかし子どもたちがもう少し大きくなったらお互いの愛を感じられるようになると思います。もうひと踏ん張りぼちぼち頑張りましょう。

うちの子たちの赤ちゃん返り

我が家の赤ちゃん返りは全員同じような感じでした。少し赤ちゃん返りがあったかなという程度です。毎回私の妊娠中に、末っ子だけが、赤ちゃん返りをします(笑)

だいたい2歳でみんなお兄ちゃんお姉ちゃんになっているため、妊娠中が1歳半ごろです。ちょうどイヤイヤ期に入るころで、赤ちゃん返りなのかイヤイヤ期なのかよくわからないこともあります(笑)ほかの子は4歳を過ぎているためか赤ちゃん返りはありません。むしろ下の子が産まれるのを楽しみにしてくれています。

主な赤ちゃん返りは甘えん坊になる、自己主張が最強になる、保育園の行き渋りなどです。特につわり中は私自身が保育園の送迎すらしんどく、早く行ってほしいと思う気持ちが伝わるんだろうなと思います💦ギャーとひっくり返って大号泣、毎日ならし保育初日かな?と思うほどでした😂

ママじゃきゃイヤ!とお風呂もごはんも絵本を読むのもママ!ママ!の時期がそれぞれありました。そういうときは気を長く持って関わるよう意識します。妊娠中に末っ子ちゃんを甘やかす作戦ですが、もちろんどれだけ気を長く持とうともダメなときはあります。般若のような顔で怒ることも少なくありません(笑)

今回の妊娠中も4番目ちゃんの赤ちゃん返りがありました。つわりのピークのころから2~3か月、保育園には毎日大号泣で登園し、先生に反り返る末っ子ちゃんをパスさせてもらってました。「保育園きらい!行きたくない!!」と言葉を巧みに操る二歳児です。預けて数分すれば泣き止んでいつもどおり楽しく過ごしていたようですが、私の体調の変化に気づいていたんだと思います。何かとしっかりしている4番目ちゃんなので、「○○ちゃんお姉さんになるんだね~」と声をかけられると、本人はわかっているようでプイっと顔を横に向ける時期がありました。「○○ちゃんもうすぐお兄さん(お姉さん)だね」と小さい子には私はあまり言わないようにしています(笑)今まで自分一人だった(末っ子だった)ので、嬉しい気持ちと危機感で複雑な心境なはず。そっとしておくのがベターかもしれないと思っています(笑)

末っ子ちゃんの口癖は「いや」!「お風呂いこう~」「いや~」「保育園いくよ~」「いや~」呼吸をするレベルで「いや」を言います。完全なるイヤイヤ期です。

「いや~!赤ちゃんいや~」と言っていることもありました。上の子たちのときこんなこと言わなかったのに、口が達者やな、大丈夫かなと少し心配しました。

そんな末っ子ちゃんですが、ママ~!の時にはできるだけ私が対応するよう意識し、たくさんスキンシップをとりました。保育園に行くときも泣くことがわかっているため早め早めに行動し、末っ子ちゃんのご要望にお応えできる範囲でお応えするという形でした。

最近ではママ~!がすごく少なくなり一皮剥けてお姉さんになったように感じています。私のお腹を撫でてくれて、お風呂に一緒に入るとミルク(ペットボトルに入れたお湯)を赤ちゃんに飲ませてくれています(私のおへそにかけてくれます(笑))。ごはんのときには自分のごはんを「赤ちゃんごはんだよ~どうじょ」と私のお腹に近づけてから自分が食べて「おいしいねえ、赤ちゃん」とニコニコしていました。自分なりに納得し赤ちゃんを受け入れつつあるのかなと思います。元々とってもお世話焼きさんな末っ子ちゃんなので産まれてからが楽しみです🥰

出産後は今のところ誰も赤ちゃん返りはありませんでした。寝ている時間が長い新生児のころは特に自分の体調回復を最優先にしつつ、できる範囲で上の子たちとの時間をとるようにしていました。寝転びながらでもできる絵本読みやカードゲーム、おままごとをよくしていた覚えがあります。

動けるようになれば抱っこ紐やベビーカーを装備して公園に行ったりお散歩にいきました。2歳さんがぐずっても抱っこ紐に赤ちゃん、ベビーカーに2歳さんを乗せると移動することができます(笑)おかけで4歳以上の子たちはどこまでもる歩けるほど足腰がしっかりしました😂

さいごに

赤ちゃん返りは本当に千差万別です。どのような赤ちゃん返りかはその時までわかりません。妊娠前、妊娠中から赤ちゃん返りを気にする必要はありません。赤ちゃん返りが始まってからぼちぼち考えましょう(^^)何度も言いますが赤ちゃん返りは悪いものではありません。愛情不足でもありません。下の子が小さいうちは上の子中心で、少なくとも上の子がそう感じるくらい上の子を中心にしてもいいかもしれません。

そして何よりも大切なことがあります。赤ちゃん返りの対応でできるだけ家事の負担を軽減してください、使えるサービスは使いましょうとお伝えしました。これは上の子との時間を確保するためでもありますが、何よりもお母さんが休息をとる時間を作るためです。赤ちゃん返りをしている子の相手をするのは普段の育児よりさらに疲れます。この前までできていたことができなくなる、やらないのですから。イライラする気持ちも出てくると思います。

寝不足や食生活が乱れているとき、ストレスが溜まっているときにはイライラの閾値が下がります。つまり怒りっぽくなるのです。同じハプニングが起こってもその日によって怒りの度合いが違うことってありませんか?残念ながら私はあります。。

日々の育児は本当に大変ですのでひと時でも休息する時間を取りましょう。家でもできるストレス発散を見つけるのもいいと思います。甘いものを食べる、好きな映画を見る、好きなコスメを買うなどもいいですね。自分の機嫌は自分でとりましょう♪育児も家事も手を抜きながらやることがとっても大切です。お母さんの心身の安定が赤ちゃん返りをしている子への最強の装備だと思います。

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